エアコンの室外機ケアで節電できる!

エアコンの室外機で節電する

節電の要は室外機。室外機はエアコンの「心臓」だった!

意外に思われるかもしれませんが、エアコン節電のポイントは「室外機にアリ!」なのです。 なぜならエアコンの室外機は人間の臓器でいう「心臓」を持ち、非常に重要な役割を担っています。

エアコンは空気ではなく、『冷媒』という、熱を移動させるための媒体(=フロンガス)をパイプで循環させて、室内機と室外機で熱を交換して部屋を暖めたり冷やしたりします。その循環に送り出す役目をするのが、エアコン室外機内にある『圧縮機(コンプレッサー)』。ここがまさに心臓です。

エアコンは室内と室外で熱を交換しているので、そこの温度差が大きいほど消費電力がかかってくるのは言わずもがな。心臓に負荷がかかれば体力を消耗するのと一緒です。 夏は心臓があるエアコン室外機の温度を下げて、室内温度に近づけるほど、効率のいい省エネが期待できるのです。

ここからは夏に重要となる、エアコン室外機の冷却方法を紹介していきます。

エアコン室外機の「置き方」で大幅節電をねらえ!

エアコン室外機といえば、邪魔にならないよう壁にピッタリとくっつけて置くものだと思っていませんか?しかし実は、置き方を工夫することで節電をねらえるのです。

【節電をねらえる置き方1】壁から離して節電をねらえ!

エアコン室外機の熱のことを考えると、壁との間隔が広い方が、風通しがよく省エネになりそうですが、どうでしょうか?

まずエアコンメーカーの室外機設置条件をみると、壁からエアコン室外機までのスペースは、「吸込み側(後)10cm以上(前に壁などがない場合は5cm以上)、吹出し側(前)25cm以上」とあります。

また、下記のような消費電力の実験結果があります。

    エアコン室外機と壁との距離5cm(メーカー推奨)のときの消費電力を±0%とすると・・・

  • 壁との距離 2cm 消費電力+10%
  • 壁との距離20cm 消費電力-8%
  • 壁との距離30cm 消費電力-10%

やはりエアコン室外機と壁との間に距離があればあるほど節電になるのは、一目瞭然ですね。

【節電をねらえる置き方2】日かげ、日よけで節電をねらえ!

ここまでの話からすると、日当たりでいうとエアコン室外機は日かげが向いていそうですね。環境省の調査では、夏場の日なたの地面温度は、日かげに比べて20℃も高いことが明らかになっています。そのためエアコン室外機が日なたに設置されると、機内温度が上昇し、エアコンの消費電力が増加するのは明らかです。エアコン室外機は日かげに設置するようにしましょう。

もし日かげにエアコン室外機の設置ができない場合は、カバーを付けたり、1mほど離して木を配置するなど、日よけ対策を考えましょう。