家具のリサイクル方法まとめ

処分 : 家電処分

このページは、不要になった家具をリサイクルする方法について解説しています。

家具のリサイクルには、大きく分けて3つの方法があります。

一つ目は、他人に買い取ってもらい、再び使ってもらうことでリサイクルする方法です。

リサイクルとは資源の再利用のことなので、買取はリユース(reuse、再使用)に近いです。

二つ目は、メーカーなど引き取ってくれるところに持って行き、リサイクルしてもらう方法です。

メーカーは補修をしてまた販売したり、材料を再利用したりしてリサイクルします。

三つ目は、粗大ゴミや不要品回収に出す方法です。

この方法は回収に出した後必ずしもリサイクルされるとは限りませんが、

まだ使えるものは市のリサイクルセンターで販売されます。

家具が不要になったら、粗大ゴミに出すのは最終手段にして、あなたにあった方法でリサイクルしましょう。

リサイクルとは?ーリサイクルの種類ー

そもそもリサイクルとはなんなのか、確認しておきましょう。

リサイクルとは、再資源化のことで、物質をもう一度、原材料またはエネルギーとして利用することです。

リサイクルにも種類があって、代表的なものには、マテリアルリサイクル、サーマルリサイクル、ケミカルリサイクルというものがあります。

マテリアルリサイクルとは、ゴミとなるはずのものを、再び材料として使うことです。再生紙などがそれに当たります。

家具だったら、木材を削り直したりしてもう一度別の家具や木製製品にすることが、マテリアルリサイクルになります。

サーマルリサイクルとは、熱エネルギーを利用するリサイクルです。

ゴミを燃やした時に発する熱エネルギーには、発電など様々な使い道があります。

極端に言えば、家具を暖炉に入れて、燃やして発した熱で暖をとるのもサーマルリサイクルと言えます。

※焚き火や、室内の暖炉で、燃やして良いゴミを燃やすのは合法ですが、屋外で大々的に燃やして近隣の迷惑となる場合、違法になるので注意してください。

ケミカルリサイクルとは、化学的な処理をして分子レベルに分解し直してリサイクルする方法です。

プラスチックがアンモニアになるなど、別のものとして生まれ変わることが多いです。

そのものに戻す場合、マテリアルリサイクルよりも新品同様に戻すことができるそうです。

家具がケミカルリサイクルされることはほぼ無いと思われます。

結論としては、このページでこれから紹介する家具リサイクル方法は、マテリアルリサイクルの場合が多少ある程度で、ほとんどはリユース(再利用)の手段の紹介になります。

1.家具を無料でリサイクルする

上で述べたように、リサイクルをしようとするとなにかしらのエネルギーであったり手間がかかります。

つまり、他者にリサイクルしてもらうと本来、お金がかかるものだということです。

しかし、例外的にサービスとして無料にてリサイクルを行っている企業などがあります。

これから、不要になった家具を、無料で引き取ってもらう手段を2つ紹介いたします。

まだ商品として価値が高く、売れそうな家具の場合は「3.売ってリサイクルする」の部分を先にチェックしましょう。

売れそうになく、無料でのリサイクルもできなそうな場合は「2.有料でリサイクルする」へ進んでください。

家具の販売店またはメーカーに下取りに出す

いくつかの大手の家具販売店やメーカーが下取りをしています。

下取りとは、そのお店で家具を買う場合に、今使っている家具を引き取ってくれるサービスです。

買い替えの場合のみ対応もあれば、買い替えしなくても引き取りをしているところもあります。

どんなメーカーが、どのような条件で下取りをしているのか見ていきましょう。

・大塚家具

https://www.idc-otsuka.jp/reuse/

大塚家具は他社ブランドの家具もOKです。

買取も下取りもしていますが、下取りだと査定金額が20%UPする上、引き取り料金も無料になるので下取りがお得。

専門の職人さんが修理して次の方へと家具を受け継いでくれます。

・イケア

https://www.ikea.com/jp/ja/customer-service/about-services/relive/index.html

イケアは、イケア製の家具のみ、引き取りし、リターンカードで還元しています。

その後家具は修理され、イケアのアウトレット売り場で再販売されます。

IKEA FAMIRY という会員になれば、さらに10%還元率がアップします。

・ベルメゾンネット

https://www.bellemaison.jp/cpg/interior/furniture_storage_special/furniture_storage_special_index.html

ベルメゾンネットは、対象商品を注文時に、同じ種類の不要家具を同数、無料で引き取ってくれます。

例えば、ベッドを一つ、ベルメゾンネットで購入したら、家にある不要になったベッドを1つ引き取ってくれるということです。

通信販売サービスならではの、配達に来てくれてそのまま引き取りもしてくれるという便利なサービスです。

・ディノス

https://www.dinos.co.jp/special/fur/hikitori/

ディノスも、ベルメゾンネットとほぼ同じサービスを行っています。

大型家具を購入して配達時に、同等の家具を無料で引き取ってくれます。

申し込みも楽なので、買い替えの方にはオススメのサービスです。

リサイクルプラザに持っていく

リサイクルプラザとは、地方の公共団体が不用品などを補修して展示売却したり、リサイクル関係の情報や学習・研修の場として建てた施設です。

そこでは、不要になった家具を回収し、修理して再販売しているところがあります。

例えば、板橋区立リサイクルプラザでは収集回収と持ち込み回収の2通りの方法で、板橋区民の不要な家具を無料で回収しています。

http://www.itapla.com/recycle/index.html

また、リサイクルプラザと似たようなものに、リサイクルセンターというものがあります。

びん、缶、紙などの資源を回収する施設ですが、

そこでも家具の引き取りをやっているところがあります。

例えば渋谷区では美竹リユースコーナーにて、多少の補修でまだ使える木製家具を回収しています。

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/shisetsu/seiso/re_nmkbashi.html

条件などはリサイクルプラザ・センターによって違うので、お近くのリサイクルプラザまたはリサイクルセンターをチェックしてみてください。

リサイクルプラザ・リサイクルセンターには、掲示板がある場合があります。

そこには、こんな家具いりませんか?という内容の市民からの情報が貼ってあります。

「情報交換コーナー」であったり、「譲りますコーナー」であったり名前は様々ですが、

リサイクルプラザでは取り扱えない家具を住民の間でやりとりするのに使われています。

2.有料でリサイクルする

有料で行う家具のリサイクル方法をまとめました。

売れなくて無料での引き取りもできなかった場合、有料での回収をお願いしましょう。

粗大ゴミに出したり、不用品回収業者に引き取ってもらうのがオーソドックスな方法です。

引っ越しの場合は引っ越し業者に、引っ越しと同時にお願いすることもできます。

また、不用品回収などと趣向が異なりますが、家具にとても思い入れがある場合など、リサイクル方法の一つとして、リメイクがあります。

それぞれ詳しく紹介します。

粗大ゴミに出す

粗大ゴミに出してしまったら、ゴミとして焼却されてしまい、一見リサイクルできないように思われます。

しかし、粗大ゴミに出しても、まだ使えるものはリサイクルセンターに引き渡されます。

リサイクルセンターで簡単に修理されたあと、再販されます。

粗大ゴミのゆくえ
粗大ゴミのゆくえ

引用元:EICネット

粗大ゴミに出すのは不用品回収業者に頼むより費用が安く済むことがメリットです。

デメリットは、自分で自宅の前や回収場所まで運びださなければならないことと、

回収の予約がなかなか取れずに、待たなければならないことがあることです。

品目別 粗大ゴミの値段の相場

主な家具の粗大ゴミ回収の費用をまとめました。
(新宿の費用)

  • 椅子(ソファ除く) 400
  • ソファ(一人掛け) 800
  • ソファ(二人掛け) 1200
  • ソファ(三人掛け) 2000
  • ソファベッド 2000
  • 机(袖なし)  800
  • 机(片袖)  1200
  • 机(両袖)  2800
  • 学習机  1200
  • テーブル、座卓、台
    ※ガラス製天板以外
    (最長辺100㎝未満) 400
  • テーブル、座卓、台
    ※ガラス製天板以外
    (最長辺100㎝以上150㎝未満)800
  • テーブル、座卓、台
    ※ガラス製天板以外
    (最長辺150㎝以上)1,200
  • ガラス製天板
    (最長辺100㎝未満) 800
  • ガラス製天板
    (最長辺100㎝以上) 1,200
  • テーブルの脚(4本まで) 400
  • 箱物家具
    (最長辺と2番目に長い辺の合計が135cm以下)400
  • 箱物家具
    (最長辺と2番目に長い辺の合計が180cm以下)800
  • 箱物家具
    (最長辺と2番目に長い辺の合計が270cm以下)1200
  • 箱物家具
    (最長辺と2番目に長い辺の合計が360cm以下) 2000
  • 箱物家具
    (最長辺と2番目に長い辺の合計が360cm超)2800
  • シングルベッド(ベッドマットを除く) 1200
  • ダブルベッド(ベッドマットを除く) 2000
  • 2段ベッド 2000
  • ベッドマット 脚付ベッドマット(シングルサイズのみ)畳タイプを含む 400
  • ベビーベッド 800
  • 照明器具 400
箱物家具とは

オーディオラック、押入れたんす、ガス台、カラーボックス、簡易棚、キャビネット、下駄箱、サイドボード、書棚、食器棚(茶たんす)、すきま家具、棚(スチール棚等)、たんす、チェスト、戸棚、流し台、箱型キャリア、仏壇、ペット小屋(解体したもの)、本棚、物置(解体したもの)、レンジ台、ロッカー、脇机等

不用品回収業者に引き取ってもらう

不用品回収業者にお願いすると、粗大ゴミの回収よりも少し値段が高くなります。

しかし、すぐに来てもらえて、家から運び出してもらえることがメリットになります。

また、リサイクルしたい家具がたくさんある場合も便利です。

粗大ゴミだと何日かに分けて出すことになるかもしれませんが、業者ならトラックでまとめて回収してもらえます。

まとめるほどお得になることも多いので、量が多い場合はオススメです。

不用品回収業者を選ぶとき、注意するポイントがいくつかあります。

不用品回収業者の選び方 チェックポイント

・一般廃棄物収集運搬業の許可を持っていること。

・(買取の場合)古物商の許可を持っていること。

・無料で見積もりをきちんと出してくれること。

・安すぎる料金ではなく、相場相当の適切な料金体系であること。

きちんとした業者を選ばないと、料金が見積もりと異なったり、回収したものを不法投棄されてしまうことがあります。

知らずに頼んでしまうと、不法投棄や不適正な処理に加担することになりますし、トラブルの元になります。

また、無料で回収するという回収車が街で走っていることがありますが、ほとんどの場合が資格のない、無許可の業者のようなので注意してください。

引っ越しの時はまとめて家具リサイクルができる

引っ越しの時は、不要な家具が出やすく、思い切ってスッキリしたい方も多いと思います。

そんな時は、引っ越し業者に、家具の買取や回収を引っ越しとまとめて頼むのがオススメです。

まず、粗大ゴミに出して頼もうとすると、時間がかかるので引っ越しの前からだんだんと家具がなくなる状態になります。

引っ越し業者に頼めば、引っ越しのギリギリまでその家具を使うことができます。

不用品回収に頼む場合は、まとめて引き取ってもらえますが、引っ越しの時はなにかと忙しいので、そこでもまた見積もりや予約、支払いなどの手間が生じます。

色々な業者と連絡を取らずに済むという面でも、引っ越し業者にまとめると楽です。

それに、家具の中に買取できるものがあった場合、引っ越し料金が安くなるというサービスをしているところもあります。

引っ越しの時、リサイクルしたい家具がない場合は、特に気にする必要はありませんが、

リサイクル家具がありそうな場合、不用品回収ができる引っ越し業者かどうか、を観点に入れて業者選びをすると良いでしょう。

不用品回収ができる引っ越し業者

ハート引っ越しセンター

http://test.hikkoshi8100.com/content/option/disuse.html

アップル引っ越しセンター

https://www.apple-hikkoshi.jp/info/m-r.html

キタザワ引っ越しセンター

https://www.kitazawa4466.co.jp/不用品買取・引取サービス/

リメイクしてもらってまた使う

ここまではすべて家具を他人の手に渡してリサイクルする方法でしたが、リメイクは自分の家にまた置くためのリサイクル方法です。

家具のリメイクは、なかなか自分ではできませんので、職人さんに頼むことになります。

小さい頃から使っていた家具を、成長に合わせてリメイクしたり、

ライフスタイルの変化に伴って、リメイクすることが多いようです。

あとは、なにかお祝いや記念の家具、大切な思い入れのある家具で、捨てたくない場合。

古くなったり、引っ越して大きさが合わなくて置けなくなってしまうこともあります。

そんな時、再び蘇らせたいという場合にオススメです。

リメイクの費用は、数万円〜数十万まで、家具の種類や状態、リメイクの内容によってとても幅があります。

なので、多くの場合、無料見積もりをしてもらってから、お願いすることになります。

職人さんによって、リメイクのアイディアや個性が出たりもするので、自分の感性に合った職人さんや、イメージにあった工房を選びましょう。

3.売ってリサイクルする

ここからは、売ってリサイクル、つまり誰かに家具を買い取ってもらう方法を紹介します。

まだ新しい家具、使えそうな家具は、捨ててしまうのはお金も木材ももったいないです。

売ってリサイクルすると、売る方も買う方も環境にもメリットが大きいのです。

家具の売却については、こちらのページでも詳しく解説しています。

https://ba-kaitori.com/furnitures/

リサイクルショップでリサイクル

リサイクルショップで買取してもらうのは、買取において最もオーソドックスな方法です。

リサイクルショップの買取には、主に3つの方法があります。

出張買取といって家まで来てもらって家具を運んでもらう方法と、

自分で店舗に持ち込む方法、自分で郵送する宅配買取、の3つです。

メリットは、簡単にすぐに売ることができることです。

デメリットは、手軽さの分、安めの値段設定になることが多いことです。

リサイクルショップ側は買い取ったあと誰かに売らなければならないので、その分の値段を差し引いて買値をつけざるを得ないからです。

ネットオークションに出品

ネットオークションに出品することで、一般の方に家具を売ることができます。

メリットは、リサイクルショップよりも高値で売りやすいことです。

特に、アンティークやブランドの家具などで、市場にあまり出回っていないレアな家具は、

価値のわかる人々によって値段が釣り上げられることがあります。

これはオークションならではのメリットです。

デメリットは、自分で梱包したり郵送したり、相手とのやりとりをするといった手間が生じることです。

また、送料を自分が負担することにした場合、家具の売値が送料よりも安いと赤字になってしまうので注意しましょう。

フリマアプリに出品

フリマアプリは、オークションと違って、自分で値段をつけることができます。

自分の納得できる値段で売りたい方にオススメです。

手続きなどを運営が仲介しているので簡単にできるようになっています。

主なメリットとしては、いろんな人がいるので、家具を家具としてではなくても売れる場合があることです。

どういうことかというと、もはや家具として使うには古すぎるものを出品しても、木材やなにかの材料として買う人がいたりするんです。

リサイクルショップでは、まだ綺麗で使える家具しか売れないことに比べて、大きなメリットです。

デメリットは、オークションでもそうですが、売れないことがあることや、自分の手間がそれなりにかかることです。

人気のフリマアプリは、メルカリや、ラクマ、ジモティーなどです。

例えば3つ全てに同時に出品することもできます。

商品にそのことを説明書きしておき、売れたらすぐに他での出品を取り消せば大丈夫です。

家具の種類別 高価買取ポイントのまとめ

家具を買取に出すとき、家具の種類によって、高価買取のポイントが異なります。

バイオールでは、ソファ、タンス、テーブル、机、ベビーベッドの5つの家具の買取について、詳しくまとめています。

売りたい家具がこの中にあったら、ぜひチェックしてみてください。

ソファ

ソファー買取完全ガイド(最適買取診断付き)

タンス

タンス高価買取のポイント&相場一覧

テーブル

テーブル高価買取のポイント

タンス高価買取のポイント&相場一覧

ベビーベッド

ベビーベッド高価買取のポイント&相場一覧

アンティーク家具はアンティーク専門ショップへ

アンティークの家具の場合、高価だったり、普通の家具と違って相場がなかったりします。

そういうとき、アンティーク家具に精通していないお店に見積もりをしてもらうのはオススメしません。

安く買い取られてしまう場合もあるので、きちんとアンティーク家具の価値がわかるお店にお願いしましょう。

とはいえ、アンティークの家具を買取しているショップはたくさんあるわけではありませんので、

アンティーク家具の買取ショップをリサーチして3店ピックアップしました。

アンティーク家具の買取ショップ3店

ケントアンティーク家具

イギリスアンティーク家具買取サービス

ケントアンティーク家具は、家具の買取以外に、販売や修理も行っています。

アンティークの専門店で、修理をきちんとしてくれるので、多少壊れているものでも買い取ってもらえます。

買取の際の家具の移動方法は、配送か持ち込みになります。

デコラ・エビス

http://www.decora-ebisu.com/antique.html

デコラ・エビスは家具買取の専門店です。

アンティークの他にも、デザイナーズ家具など他ジャンルの高価な家具を取り扱っています。

エリアによっては無料で出張にも対応しています。

くらしのくら

https://www.kurashinokura.co.jp/category/furniture/antiques

くらしのくらは、家具の他にも骨董品や宝石なども取り扱っています。

このお店の面白いところは、その家具にまつわるお話をスタッフにお話しすることで、次の方に想いを伝えてくれるというサービスです。

心のこもった取引がしたい方にオススメです。

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