長年使ったソファー、引き取り後の運命は?

不要になったソファーの引き取り・リサイクル

長年使った中古の家具が、引き取り後にどうなっていくかご存知ですか?
粗大ごみに出したり、リサイクルショップに引き取りしてもらったあとの家具には、さまざまな運命が待ち受けています。
ここではソファーを例に、引き取り後の運命(ソファー生?)を紹介します。

シルバー人材の手によって再販されるソファー

ソファーが粗大ごみに出された場合、再利用できるソファーとできないソファーに分別されます。
再利用できないとされたソファーは、燃やせるものは焼却場に、燃やせないものは埋め立て地(最終処分場)に送られます。
再利用できるソファーは、地域のリサイクルセンターに引き渡されます。
そこでのリサイクル活動は、シルバー人材センターから派遣された人々が行っている場合が多くあります。
リサイクルが、高齢者の雇用を生み出しているのです。
シルバー人材の皆さんの手によって、掃除や傷の修復などが行われ、ソファーは新たな持ち主を待ちます。
家具がリユースされる割合は、地域にもよりますが、ほぼ8割以上あるようです。(環境庁「粗大ごみ等の組成調査の結果分析」)

海外で人気になるソファー

ソファーがリサイクルショップに引き取られた場合、ほとんどが日本国内で、店頭やオークションで再販されます。
ソファーの種類によっては、海外で売られることがあります。
日本では「中古品」として扱われるソファーでも、海外では「メードインジャパン」ならぬ「ユーズドインジャパン」として、もてはやされています。
中でもJIS規格に認定されたものは、現地の新品よりも丈夫で座り心地も良いと言われるほどです。
最近世界中の企業が集まってきているフィリピンでは、中古だとしても日本製のオフィス家具・応接ソファーの人気が高いのだとか。
品質に厳しい、日本製品ならではの嬉しい運命です。

新しくデザインされて生まれ変わるソファー

サイクルショップの中で、家具をリメイクする職人さんのいるところでは、再販の前に新たに手を加えられる場合があります。
リペア家具と呼ばれ、新しいデザインに生まれ変わったソファーは、もとの値段よりも高い値段がつくことも。

長年使ったソファー、事情があって引き取りしてもらったとしても、新たな運命を辿っていると思うと嬉しくなりますね。