塩害地域では木製家具が良いって本当?ソファーなどの大型家具にも配慮を

千葉県とソファー

自分の家やお店を海辺に建てることに憧れる方は多いでしょう。 しかし、海の近くに家屋を構える場合は、塩害とうまく付き合わなければなりません。塩害をできるだけ軽くするには、建物や家具の素材に木を使うことをおすすめします。

もちろん、家具に関しては「10年もたてば買い替えるから気にしない」という意見もあるでしょう。
それでも、一度選んだ家具は長く使いたいですよね。特に店舗の場合は、塩害による家具の劣化で被害を受けるのはお客様です。けがをされないように、できるだけ安全に使ってもらうには、塩害に強い木製の家具を選ぶと良いでしょう。

塩害被害が発生しやすい地域や素材とは

海からどの程度の距離まで、塩害被害を受ける可能性があるのでしょうか。
実は、海から5キロ圏内は危険区域です。海に近ければ近いほど、被害は大きくなります。
もちろん、遠ければ問題がないわけではありません。
潮風はどこまでも吹いていきます。塩害被害を受けそうかどうかの有力な判断方法は、以下の2つです。

  • 周りの家や建物の鉄部を確認する
  • 潮の匂いがするかどうか確認する

そして、塩害被害を被りそうな場合や、塩害被害が特に多い千葉県や神奈川県、愛媛県、東京都などに住んでいる場合は、以下の材質をできるだけ避けましょう。

  • 金属
  • ガルバリウム
  • トタン
  • スチール
  • 窯業サイディング

塩害被害が発生しにくい素材とは

冒頭でも記載した通り、塩害被害をできるだけ回避するには、木材がおすすめです。
最近ではカルキの塩素が多く発生する室内プールにも、木材が多く使われています。
なぜ木製が良いかというと、木材は酸やアルカリに強いからです。特にアルカリに強い木材であるブラックウォールナットは、高級家具材としても知られています。
他にも杉やブナ、ベイマツなどもアルカリに強く、家具材としても適していますので、これらの家具もおすすめです。
しかし、木材は変色をする恐れがあることだけは、理解しておきましょう。