日本のエアコンと海外のエアコンの違い

アメリカではセントラルエアコンが標準

日本でエアコンといえば、各部屋ごとに室内機と室外機のあるエアコンを思い浮かべます。
海外で普及しているエアコンはそれとはタイプが違い、ダクト方式の「セントラルエアコン」です。

海外で普及しているセントラルエアコンとは?

海外で広く普及しているセントラルエアコンとはどのようなエアコンなのでしょうか?
一カ所に熱源を置き、一元管理されているエアコンです。
ダクトにより各部屋へ管理された空気を送ります。

日本では1フロアが300坪以上の大型ビルで使われています。

しかし最近は日本製の、ダクトの無いルームエアコンが海外でも人気があるそうです。
広い敷地にいくつもの部屋がある海外では、個別にルームエアコンを設置していくとセントラルエアコンよりもお金がかかってしまいそうです。
なぜ海外で日本製のエアコンが人気があるのか、次の項目で見て行きましょう。

海外における日本製エアコン、人気の理由は?

日本製のエアコンが海外で人気になっている理由はズバリ、省エネです。
人がいない部屋のエアコンはスイッチをオフにしておけば無駄を省けますし、24時間自由に電源の管理ができます。
窓がどの方角を向いているかで部屋の温度は変わるため、部屋により温度調節が可能な点も省エネ効率アップの一因です。

また、休日出勤や残業がある度に、ビル全体に空調をかけなければならないセントラルエアコンでは、時代のニーズになかなか対応しきれません。
時代の移り変わりとともに、ルームエアコンのメリットが採用されたということでしょう。

ダクトレスのルームエアコンのデメリットは

時代のニーズに沿うルームエアコンですが、デメリットも存在しています。
エアコンがある部屋にしか、空調が利かない点です。これはメリットであると同時に、デメリットにもなります。
特にトイレ周りや廊下などで高齢者が亡くなるケースが後を絶たないのは、建物全体を温めたり冷やしたりできないからです。

部屋ごとに好きな温度にできるルームエアコンは便利ではありますが、子どもや高齢者にとっては必ずしも安全とは言えません。
トイレやお風呂場、洗面所など、居室と温度差が大きくならないような工夫が必要です。