未来型の屋外用エアコンとは

東京オリンピックで活躍するかもしれない未来型エアコン

屋外競技における熱中症対策が急務に

2020年東京オリンピックは、ここ数年の厳しい猛暑の影響もあり、屋内競技に人気が集中する模様です。
屋外競技やボランティアにおける熱中症対策も急務となっており、特に馬術競技に登場する馬は暑さに弱いため、綿密な対策が求められています。

東京都では「暑さ対策技術等の展示」を主催するなどし、東京オリンピック・パラリンピックでの熱中症対策に力を注いできました。
この展示会ではダイキン工業が開発している屋外用エアコンや、パナソニックなどの企業が開発した微細ミストなどの屋外で使える空調機が発表されています。

そこで今回は、2020年東京オリンピック・パラリンピックで本格的に導入されるかもしれない、未来型の屋外用エアコンについて見ていきましょう。

2020年東京オリンピックで大活躍なるか?!未来型エアコン!

従来の屋外用エアコンと言えば、「スポットエアコン」と呼ばれる少人数用移動式クーラーでした。
屋外作業場や工場内の空調がききにくい場所に設置し、大きな吹き出し口を特定の人に向けて使うタイプです。
このスポットエアコンには冷風が届く範囲が限られるというデメリットが存在しています。

スタイリッシュなタワー型エアコン

今回ダイキン工業が発表した新しい屋外用エアコン「アウタータワー」は、文字通りタワー型で高さは170センチほど。
4面ある吹き出し面から出る冷風は強力で、半径約3メートルのエリアを冷やします。室内機と室外機が一体になっているため配管工事も不要。
デザイン性にもこだわっているため、外国人向けのテラス席などでも使いやすく、コンセントさえあれば気軽に設置できるため、2020年東京オリンピック・パラリンピックでも大いに期待が持てる製品です。

気化冷却効果で体感マイナス7度のミスト式

一方、パナソニックが開発している屋外用ミスト式冷却機「グリーンエアコン」は、独自開発したノズルにより超微細なミストが生成されます。
気化冷却効果により、周囲の気温より約4度、体感温度で約7度低くできるうえ、超微細でぬれにくいミストになり、より気楽に設置が可能になりました。 また、単独設置はもちろん、複数台並べるパターンや、シェルター型も選べるため、駅やバス停などさまざまな場所で活躍が可能です。

夏場の熱中症による救急搬送者数も年々増加しているため、屋外で使えるエアコンは日本全体で需要が高まっています。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックでも、陰の功労者になりそうです。