全国チェーンの買取業者、家電の買取価格が「安すぎる」のはなぜ?
まだ使える家電が不要になった際、全国展開している大手の家電買取業者(ハードオフやブックオフなど)に、買取してもらおうと考える人も多いと思います。どこにでもあり、手軽に利用できる、というのは、利用者にとってかなりのメリットになります。
しかし、少し気になるのが「買取価格の安さ」です。多くの口コミ情報で「大手チェーンの家電買取は査定が低く出る」といった内容を目にします。何故、査定が低くなってしまうのでしょうか。
理由その1・一等地に店舗を構えているため、査定価格が低くなる
大手の家電買取チェーンは、駅前や幹線道路沿いなどの『一等地』に店舗を構えているため、土地代が多くかかります。そのため、中古家電の買取価格がどうしても低くなってしまうのです。
店舗側としては、土地代の安いところに出店して買取価格を高くすることもできます。
駅前や幹線道路沿いに出店した場合は、買取額を低くせざるを得ません。
そのせいで一部の中古家電が他店へ流れてしまう可能性がありますが、それ以上の、多くの集客や中古家電の持ち込みが望める、というメリットを重視しているわけなのです。
理由その2・均質な買取を目指し、査定をマニュアル化しているため
元々、家電などの買取査定は、中古品の相場や利用者のニーズを把握し、家電に対する知識を持った専門家が行うものでした。
しかし個人の知識や経験に頼った買取をしていると、査定に大きなばらつきが出てしまいます。
そこで、どんな従業員でも均質に買取査定が行えるよう、その方法をマニュアル化しました。
現在、大手チェーンのほとんどの中古買取業者は、個人でのバラつきが出ないよう、マニュアルをもとに査定しています。
特に『ブックオフ』では、中古家電の希少性や質の高さはほぼ考慮されることがなく、中古品の「きれいさ」や「新しさ」のみを査定基準としています。そのため、家電に対して知識の豊富な利用者や、中古品相場に敏感な利用者を中心に、「この買取価格は安すぎる」という不満が多くなっていったのです。
大手チェーンでも、高めの査定額を出してくれる査定員も
一等地に出店し、買取査定がマニュアル化されて査定額が低めになりがちな大手チェーンの買取業者。ですが、『ハードオフ』などの一部店舗では、商品に対する知識や査定経験が豊富な査定員も存在します。
なので、最初に家電を持ち込んだ店舗での査定に満足できず、同じチェーンの別の店舗に再度査定を依頼したところ、査定額が上がった、ということも実際に起こっています。
同じチェーンの別の店舗に持ち込んでも意味がないかも?と考える方は多いようですが、実際は査定額アップの可能性もゼロではありません。
もちろん、別の買取業者も含め、いくつかの店舗に持ち込んでみても損はなさそうです。