テレビ引き取り・リサイクルガイド
テレビを処分するとき、新しい液晶テレビ、特に有機ELや4K画質の商品は、高値で買い取ってもらえますが、古いテレビとなると逆に処分にお金がかかってしまいます。
ご自宅のテレビがどのくらいの金額になるのか、また、どうしたら無料で引き取ってもらてもらえるかについて、中古品市場のさまざまなデータをベースに詳しく解説していきます。
あなたのテレビの状態から最適処分方法を診断
なるべく得するようにテレビを処分方法を知るためには、ご自宅のテレビの年数や状態を確認する作業が必要になります。
このページでは、テレビの処分方法タイプを4つ(テレビ買取・テレビ下取り・テレビ引き取り・テレビリサイクル)に分け、あなたのテレビがどのタイプの処分方法が適しているか、簡単な診断を設けています。
テレビの処分方法診断
質問に答えることで、あなたに適切なテレビの処分方法を診断します。
- 質問1
- テレビ画面は問題なく映りますか?
(テレビに線やヤケが生じておらず、画面全体がきれいに映っていますか?)
チャートが正しく作動しない場合は、下記を参考にしてください。
・製造から10年以内のテレビ→高価買取が見込まれるので、タイプA テレビ買取へ
・製造から10年以上経過したテレビで、新しいテレビに買い替える予定がある→タイプB テレビ下取りへ
・製造から10年以上のテレビで、買い替え予定がない→タイプC テレビ引き取りへ
・リサイクルの方法を詳しく知りたい→タイプD テレビリサイクルへ
(タイプA)テレビ買取
テレビ買取が最適と診断されたあなたのテレビは、下記のいづれかのはずです。
- ①製造から5年以内で純正のリモコンあり
- ②製造から5年以内で純正のリモコンなし
- ③製造から6~9年で純正のリモコンあり
①→②→③の順でテレビの買取価格は安くなっていきます。
テレビのメーカーや、液晶のタイプなどにより、買取査定は変わってきます。
テレビ買取のテクニックや、業者の選び方や注意点など、テレビ買取&下取りのページで詳しく解説しています。
【テレビ買取・下取り】テレビを売却・買い替えのときに知っておきたいポイント
(タイプB)テレビ下取り
「下取り」とは、新しい製品を購入するときに、今まで使っていた製品と引き換えに新しい製品の購入額が割引されるサービスのことです。
テレビの下取りが最適、という結果になるのは、製造から10年以上経った液晶テレビや、10年以内ではあるけれども付属品に不足がある場合です。
テレビの下取りとはいえ、新しい製品の値引きがされた上で、古いテレビのリサイクル費用を払うことになるのが現在の常識となっています。
このプラスマイナスがあるので、下取りか買取か、どちらが得になるか微妙なラインではありますが、買取の査定額が1,000円以下であれば、下取りのほうが得です。
下取りで、5,000~10,000円の値引きが行われた上で、リサイクル料や収集運搬料を4,000円強(目安)払うことになるからです。
新しく買うテレビの値段によって下取りの価格が違うこともありますので、買いたいテレビが下取りの対象でない場合もあります。その際は買取に切り替えましょう。
下取りの価格や、注意点など、詳しくはテレビの買取&下取りのページで解説しています。
【テレビ買取・下取り】テレビを売却・買い替えのときに知っておきたいポイント
(タイプC)テレビ引取り
古いテレビ・故障しているテレビは、買取や下取りをしてもらうのは困難です。
無料で誰かに引き取ってもらうことを検討しましょう。
引き取ってもらうべきテレビ
引き取りを選ぶべき(買取では価格がつかなさそうだが、引き取り手を探せそう)テレビはどういったものが当てはまるでしょうか。
ブラウン管テレビの引き取り
ブラウン管テレビの場合、地デジに対応していないため、テレビとしての価値は今やほぼありません。
しかし、DVDプレーヤーやビデオデッキをつなげば、モニターとして見ることはできます。
デザインによっては、レトロ感のあるヴィンテージのモニターとして、フリマアプリなどで引き取り手が見つかる場合があります。
買取・下取りはできませんが、ブラウン管テレビならではの良さへのニーズをいかに掴めるかが重要です。
ブラウン管テレビは、ジャンク品として無料回収してもらうこともできる
ジャンク品(もう使えない製品)でも、部品の回収目的で無料で引き取ってくれる業者があります。
一般の買取業者ではジャンク品を引き取ってくれませんが、ジャンク品・故障品の買取を強調している業者の場合、ブラウン管テレビでも無料で引き取ってもらえる可能性があるので、一度問い合わせてみるのが良いでしょう。
ちなみに、出張だとお金がかかるけれども、店舗に持ち込めば無料引き取りを受け付ける、というサービスの店舗もあるようなので、近場のリサイクルショップを当たってみると、引き取り先が見つかる可能性があります。
液晶が割れているなど故障したテレビの引き取り
故障したテレビを、中古品として買取してもらえる場所はありません。
ジャンク品の買取を行っている店に引き取ってもらうか、引き取り手が修理するという前提でフリマアプリに出品してみるという二つの方法があります。
特にフリマアプリを利用してテレビを引き取りしてもらう方法は、得をできる可能性が高いので、下に詳しい解説があります。
買ってから10年以上たった液晶テレビ(~2007年頃)の引き取り
買ってから10年以上たった液晶テレビの場合、買取や下取りで突き返されてしまうというケースが多いです。
しかし、液晶テレビは10年以上経っても見る分には問題が無いため、必要としている別の人に引き取りしてもらえば、リサイクル料をかけずにすみます。
知人・友人を頼るのもいいですし、引き渡しのできるフリマ・掲示板などサイトを利用することもできます。
友人・知人にテレビ引き取ってもらう
一番良い引き取りの方法は、友人や知人、親族などにテレビを引き取ってもらうことです。
トラブルになりにくいですし、後々見れないなど問題が起こっても、すぐ連絡を取って対応できるのが良い点です。
うちうちのことなので、やり方というのも特にありませんが、引き取ってもらう際は必ずテレビの状態がわかるように、写真を送る・実際に来て見てもらうなどしておくと、よりスムーズな引き取りが行えるので、結果的にお互いにとって得になります。
不用品を譲れるサイトでテレビをリサイクルする
買取や下取りは難しいけれどもまだ見られる、というテレビを、「譲る」ことに特化したサイト・アプリの利用方法を紹介します。
ジモティー
言わずと知れた地元型の掲示板です。
手数料や登録料なしで、持っているもののやりとりができます。
テレビに関しては5000件以上の取引ベースがあり、登録すれば比較的早く引き取り希望者が現れることが予想されます。
輸送に関しては、自分で行わなければいけないので、テレビを車にしっかりと固定できるよう準備をしておきましょう。
あげくだ
京阪奈IT事業者組合のサービスが民間企業化したもので、個人間の物品提供を原則無料で行えるサイトです。
登録に審査(メールアドレスなどの確認)が必要です。
シェアマ
「売ります・あげます」だけでなく、物々交換、レンタルといった幅広いやりとりができるサイト。
シェアマでのテレビの相場は1万円といったところなので、小型テレビであればここに出してみるとよいお金がつくかもしれません。
もちろん、無料引き取りを希望することもできます。
故障したテレビの引き取り手を修理前提で募集をする
フリマアプリでは故障したテレビを格安で売りに出しているケースがよくあります。
比較的新しいテレビ(製造から3年以内程度)の場合、壊れているテレビに1000円以下の値段をつけて、「修理すれば見られるテレビ」としてフリマアプリで売りに出すと、その条件で買う人が一定数います。
フリマアプリなので確実に引き取り手が見つかるとは限りませんが、値段がつくなら…とその条件で商品登録をしておくと、引き取ってもらえることもあるのです。
10年以上たったテレビを途上国に送って支援する
途上国にいらなくなったテレビを送って支援する、という活動をしている企業があります。
ブラウン管テレビでも、引き取りしてもらえることがメリットですが、どの業者でも大体3000円弱の集荷料金がかかります。
これは家電リサイクル(自治体指定の処分方法)にかかる費用よりも1000円ほど安いです。
無料で引き取ってもらう、ということはできませんが、選択肢として一つ知っておきましょう。
(タイプD)テレビリサイクル
売る、引き取ってもらう、以外の選択肢として、処分するという手もあります。
しかし処分するといってもテレビは事情が少し違います。
テレビを処分するのには、家具などの粗大ごみと違ってリサイクル券の購入が必要なのです。
これは、テレビを資源としてリサイクルするための、費用をまかなうための仕組みです。
リサイクル券の値段は、メーカー名と、サイズによって変わります。
一例としては、15型以下だと1,836円、16型以上だと2,916円と、高くても3000円いかないくらいで、そこに運搬料(1500円~2500円程度)が加わったものが、最終的に払う金額です。
ではリサイクル券はどこで買うのか、またどのような手順で使うのか、リサイクル券に関するあれこれを解説します。
家電リサイクル法に基づいてテレビをリサイクルする
そもそも家電リサイクル法とは、エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機の家電4品目について、処分されたものの中から再度利用できる部品を取り出し、資源を有効活用するために作られた法律です。
リサイクルには分解して中身を取り出すという作業が必要になってくるので、どうしてもお金がかかります。
その費用を、処分の際にリサイクル券の購入という形で取っておくことで、円滑にリサイクルを進めることができるのです。
この制度を利用せずにテレビなどを廃棄することは、違法であり、不法投棄の温床にもなります。
テレビを買った以上は、他人に売る・譲るなどができない場合、最終的に正しくリサイクルできるように捨てる義務があるのです。
テレビ引き取りができない場合、リサイクルを選ぶ
家電リサイクルにはお金がかかるので、なるべくなら買取・下取りや誰かに無料で引き取ってもらうような方法を取りたいところです。
しかし、製造から10年以上たった古いテレビとなると、買取で突き返されてしまったり、引き取り手すら見つからなかったり、というケースが多くあります。
いろいろなテレビの処分方法を検討してみて、どうもうまくいきそうになかったら、最終的に確実に処分する方法として、リサイクルを選びましょう。
家電リサイクル券を購入してテレビをリサイクルする方法
家電リサイクル券を購入する場所や、テレビを引き取ってもらう場所には四つのパターンがあります。
それぞれについて説明していきます。
新しいテレビを購入して、古いものを引き取ってもらう場合
新しいテレビを購入した場合は、購入した店舗で古いテレビの処分手続きをすることができます。
リサイクル料と運搬料がかかりますが、わざわざ引き取り場所を探す手間が省けるので、引き渡しがスムーズに行えます。
購入する際に、その店舗に古いテレビの処分を申し出ましょう。
処分するテレビを最初に買った場所に持ち込みする場合
処分しようとしているテレビを、最初に購入した小売り店がわかる場合、そこに持ち込んで処分することができます。
まずは電話で購入店に、購入したテレビを処分したい旨を、伝えましょう。
基本的に購入した店舗は、処分するときに求められたら引き取り対応をする義務がありますので、リサイクルセンターに未加入の場合を除いて、対応してくれます。
確認がとれたら、店に持って行って、収集手続き(リサイクル料+運搬料の支払い)をしたら、処分完了です。
もし、テレビを購入した場所を忘れてしまった、購入した店がつぶれてしまった、購入した店がリサイクルセンターに未加入で引き取りを断られた、という場合は、各自治体に収集を依頼するか、自分でリサイクル券を購入して指定引き取り場所へ持っていく必要がありますので、下記の方法を参照してください。
自治体に収集を依頼する場合
家電のリサイクルはなかなか大変なので、各自治体が収集を請け負ってくれるケースもあるようです。
この方式は自治体によって異なるので、市区町村の家電のリサイクル方法について調べてみてください。
電話で収集申し込みをして、指定日時に来てもらい、玄関で現金でリサイクル料+運搬料を払って、テレビを持って行ってもらうという流れになります。
指定引き取り場所に直接テレビを持ち込みする場合
指定引き取り場所という、リサイクルをするために定められた収集場所が、各都道府県に5~15カ所くらいあります。
指定引き取り場所に持ち込んでテレビをリサイクルしてもらう方法を説明します。
まずは郵便局で「振替払込書」「家電リサイクル券」をもらい、記入します。
この時、自宅のテレビのメーカーと大きさが必要になるので、事前に調べておきましょう。
次に、郵便局の窓口でリサイクル料を支払います。
すると、正式にリサイクル券をもらうことができます。
あとは、各自治体の指定引き取り場所を調べて、そこにテレビをリサイクル券を貼り付けて持っていけば、その場で引き取ってもらえます。
なかなか手間のかかるこの方法ですが、運搬料がかからないので、若干安く済ますことができます。