テレビ買取&下取り完全ガイド
このページでは、中古テレビの買取と下取りについてまとめています。
買取価格アップのために事前にできることを知りたい方は
1-2 テレビの買取価格アップのコツ
どのようなテレビがいくらで買い取られているか相場を見たい方は
4 テレビ買取価格の相場
テレビを買取に出すか、下取りに出すか迷っている方は
6-2 買取と下取り、どちらがお得?
テレビを処分する予定の方は
テレビの引き取り・回収の手順
のページを参照してください。
1-1 テレビ買取の方法
テレビを買取してもらうには、3つの方法があります。
- ①自宅に出張してもらう
- ②店頭へ持ち込む
- ③宅配で送る
どの方法を取るにしても、まずは査定をしましょう。事前にメーカー・製造年・型番を伝え、買取可能か確認しましょう。
買取不可(値段がつかない)の場合は、家電リサイクル法に則って処分をします。
※テレビは「家電リサイクル法」で指定されている家電のひとつであるため、引き取り処分になるとリサイクル料金を支払って処分しなくてはいけません。
テレビの引き取り・リサイクルについての詳細はテレビの引き取り・リサイクル
①出張買取業者に自宅まで来てもらってテレビを買い取ってもらう
自宅で査定・買取をしてもらう買取方法です。
テレビを自分で運搬しなくてよい点が、この方法の一番のメリットです。
移動・運搬時にテレビを破損させてしまう心配もありません。
出張をする都合上、出張料や査定料などの手数料が発生します。
一切の手数料が不要という買取業者もありますが、その分が買取価格に含まれて、安く査定される可能性がありますので、買取価格と合わせて検討しましょう。
買取業者を選ぶ際は、5−2テレビ買取業者の選び方を参考にしてください。
出張買取での買取の流れ
まずは電話やメールなどテレビの査定を依頼します。
買取業者と、都合の良い出張買取の日時を決めます。
出張買取当日、テレビの査定額に納得できたら即買取成立です。テレビはその日のうちに運び出されます。
支払いもその日のうちに現金で行われることがほとんどです。
売りたいものがテレビだけであれば、所要時間は40分程度ですが、狭い場所から運び出す場合などは時間がかかりますので、余裕を持って依頼しましょう。
②リサイクルショップにテレビを持ち込みして買い取ってもらう
リサイクルショップの店頭に、自分でテレビを持ち込む買取方法です。
自分でテレビを運搬する必要がありますが、出張してもらう場合に比べて、出張費などの余計な費用が掛からずに済みます。
リサイクルショップまでのテレビの運搬は、慎重に行わなければいけません。
運搬時の衝撃でテレビが破損したり液晶が割れたりすると、買取されなくなってしまいます。
外箱があれば入れ、緩衝材となるように毛布などで包みます。
自動車の座席や台車に積んだら、転がらないよう、ロープでしっかり固定しましょう。
リサイクルショップ持ち込みでの買取の流れ
リサイクルショップの営業日、営業時間を確認して店頭に持ち込みます。
テレビを梱包する前に、背面下部にある品質表示シールの内容(メーカー・製造年・型番)をメモしておきましょう。
査定はおよそ15分程度です。混雑時には30分くらいを目安に見ておくと良いです。
査定額が提示され、その場で現金で支払われます。
事前に電話をしておくのがベスト
複数のリサイクルショップを回ることができれば、査定額を比較して一番高いところに売れますが、重たいテレビは運搬も一苦労です。
実際に持ち込みする前に電話をして、査定額を目安だけでも聞いてみましょう。
テレビの型番や年式による目安を聞いておけば、持ち込みするリサイクルショップを絞り込めます。
③宅配便でテレビを送って買取してもらう
自宅からテレビを宅配便で送る買取方法です。
出張査定のための時間や、店頭持ち込みの時間を取れない忙しい人は、宅配買取が便利です。
宅配買取を受け付けている買取業者のほとんどが、梱包に必要な材料を無料で提供してくれます。
送料も無料のケースがほとんどです。ただし、宅配で送ったあとの査定額に納得できない場合、返送料が必要になる可能性がありますので、事前に確認しておきましょう。
宅配買取の流れ
買取業者に宅配買取を依頼します。
自宅に段ボールや緩衝材(プチプチ)ない場合は、合わせて依頼すると数日後に届きます。
梱包用の材料の用意ができたら、テレビをしっかり梱包します。
宅配業者に集荷を依頼するか、それとも買取業者自身が引き取りに来るかは業者次第です。サイトに記載がありますので、そこに集荷を依頼します。
集荷が完了すれば、あとは買取業者からの連絡を待つだけです。
数日中に査定額の連絡が入りますので、納得できれば買取成立。返事をした翌日には、口座に振り込まれます。
1-2 テレビの買取価格アップのコツ
まだまだ使えるテレビを売るなら、できるだけ高い金額で売りたいものです。
できるだけ高い買取価格で売るにはちょっとしたコツがあります。
一度チェックしておきましょう。
買い取りに出すテレビは、問題なく視聴できることが前提です。もしテレビをしばらく使っていなかったのであれば、事前に動作確認を行っておきましょう。
高価買取ポイントその1 付属品をつける
テレビを売るときは、テレビの本体だけでなく、付属品もすべて揃えて買取査定に出しましょう。
純正リモコンのあるなしで、買取価格が5,000円ほど差がつくことも。
ほかにも電源コードや、取扱説明書、壁掛けタイプなら専用の取付ねじ、台に取り付けるタイプならその接続部品などを揃えておきましょう。
高価買取ポイントその2 テレビをきれいに掃除しておく
買取を行う側が「これ以上掃除する必要がない」と思えるほど綺麗であれば、買取価格はアップします。
静電気の起こりやすいテレビ画面や、画面外側の溝、裏側の隙間などに埃がたまりがちです。
画面についた埃は、柔らかく乾いた布で軽くふき、細かいところにはクリーニングブラシやエアダスター(空気を噴射して埃を飛ばすもの)なども使って、掃除をしてください。
力を入れすぎずに、テレビに傷をつけないように注意しましょう。
中性洗剤やアルコールはNG。テレビのコーティングが剥がれる可能性があります。
薬品が入ったクリーナーも、テレビのプラスチックを変形させる恐れがあるので避けましょう。
また、テレビは電化製品なので、水拭きもあまり好ましくありません。
テレビの掃除の仕上げにどうしても水拭きがしたいという場合は、雑巾をしっかり絞って行ってください。
高価買取ポイントその3 事前にお店に連絡を取る
同じテレビでも、買取店によって買取価格は違います。
事前にお店に電話して、買取価格の目安を聞いておくのも高価買取のコツのひとつです。
売りたいテレビがあることを伝えると、テレビの型番や付属品の有無を聞かれます。
テレビ裏側のシールを確認しながら回答すれば、だいたいの買取価格を見積もってもらえます。
出張買取業者の場合は、住んでいる地域を伝えることで、出張料がどのくらいかかるかも見積もってくれます。
出張料がかかる分、買取価格が高いことも有り得ます。(その逆に、出張費が無料で買取価格が安いことも)
複数のお店に問い合わせて相見積もりするのがオススメです。
高価買取ポイントその4 ほかに売れるものもまとめて売る
テレビ以外にも売りたいものがあれば、同じタイミングでまとめて売りましょう。
買取側の手間が減るため、プラス査定になることがあります。
宅配買取・リサイクルショップ持ち込みの場合は、売りたいものが買取対象か事前に問い合わせておきましょう。
出張買取の場合、売りたいものが家具など大きなものであればサイズ感を伝えておきましょう。出張へ向かう車の準備、荷台の確保のためです。
2 B-CASカードの処理方法について
テレビを売る時、テレビに内蔵されているB-CASカードをどうするかを決めなければいけません。
B-CAS(ビーキャス)カードとは、地上デジタル放送、その他BSなどの有料放送の視聴に必要なICカードです。
デジタル放送を視聴できるテレビには、必ず入っています。
テレビを売る時、B-CASカードは入れたまま売るか、外して売るかのどちらかです。
基本的には、テレビとB-CASカードは一緒のほうが高値になります。
ただし、このカードはB-CAS社からの借り物ですので、売る前に手続きが必要です。
B-CASカードをつけて売る場合、使用者変更の申請を行う
B-CASカードはB-CAS社の所有物なので、そのまま買取に出すことはできません。
B-CASカードをつけたままテレビを売る場合は、B-CAS社のカスタマーセンターへ「使用者変更の申請」を行います。
株式会社B-CAS カスタマーセンター
電話0570-000-261 IP電話045-680-2868
受付時間 AM10:00~PM8:00(年中無休)
手続き完了後に送られてくる書類(約款)を、買取店に渡せばOKです。(次の使用者の登録のため)
有料放送の契約をしている場合は、手続きを忘れずに行いましょう。電話1本で済みます。
有料放送の契約はB-CASカードの番号と紐づいています。
手続きを行わなければ、売ったあとも費用がかかり続けてしまうことがあります。
B-CASカードを外して売る場合
B-CASカードを外してテレビ本体のみを売った場合、残ったカードは手元に残しておいて構いません。
別のテレビや、カーナビに使うことができます。
使う予定がなければ、B-CAS社に返却するか、自分で破棄します。
破棄の際は、ICチップ部分にハサミを入れればOKです。
有料放送を契約していた場合は、カードを破棄する前に、契約の解除やカード変更等の手続きを忘れずに。
B-CASカードが無いとテレビの査定金額は下がるか
B-CASカードとテレビは、セットで売るほうが査定は高くなりやすいです。
次にテレビを使う人のために、B-CASカードが必要だからです。
しかし、買取業者によっては、査定に影響しないこともあります。
買取業者側でB-CASカードをもとから何枚か用意している場合です。B-CASカードのあるなしは査定と無関係、ということが有り得ます。
このようなサービスは、チェーン店においてもやっているところといないところがあるため、電話で聞いてみないとわかりません。
B-CASカードが無い場合は、いくつかの業者・周辺店舗に電話で直接「B-CASカードが無いとテレビの買取金額が下がるか」を聞いてみましょう。
3-1 高く買い取ってもらえるテレビの特徴
まず、そもそもの買取の対象となるテレビの基準は、次の2点です。
- 視聴に問題がない
- 製造から10年以内
この基準をクリアした上で、さらに高値がつくのはどのようなテレビでしょうか?
製造年がもっとも重要ですが、それ以外にも出力方式・機能・メーカーによって高値になりやすいものがあります。
(※この基準をクリアしていない、再利用できないテレビを買取をしてくれるお店は、家電リサイクル法に違反しているので、テレビを引き渡してはいけません。)
製造から5年以内の新しい液晶テレビ
製造から5年以内の新しい液晶テレビは、買取価格は高めになります。
新しいから次の買い手がつきやすい、という理由だけではありません。
5年以内に製造されたテレビは、LEDバックライトが標準搭載であるなど、スタンダードなものでも高機能のものが多いためです。
有機ELのテレビ
新しいテレビの中でも、特に買取額が高くなるのが有機ELテレビです。
有機ELとは、液晶テレビとは違って有機体に電気を流すことで映像を出力する方式のテレビです。
有機ELのテレビは、ディスプレイの厚みが薄い、色の鮮やかさに優れているなど、従来の液晶テレビに代わる様々な強みがあります。
2010年ごろからシェアを伸ばしており、中古品市場での買取価格もかなり高めに設定されています。
10万円を超えることもしばしばあり、有機ELテレビは高価買取を期待できる製品です。
4Kテレビ
フルHDの上を行く解像度を持つ4Kテレビは、買取額が高くなります。
同じ年数・インチ数のフルHDのテレビよりも、4Kテレビのほうが数千円~1万円くらい買取価格に差が出てきます。
4Kテレビの長所はリアリティのある映像が見られること。映画や、高画質な映像を鑑賞するために4Kを選ぶ需要が強くあります。
近年は、発売される40型以上のものは、ほとんどが4Kテレビになっています。
バックライトが直下型のテレビ
テレビのバックライトが直下型であるテレビは、高く買取されます。
直下型のテレビの中でも、特に部分駆動型という、暗さを表現することに長けたモデルとなると、さらに価値が上乗せされます。
テレビのバックライトには「直下型」と「エッジ型」の二種類あり、エッジ型は画面の側方のみから光を当てるのに対して、直下型は全面から光を当てています。
映像の鮮明さは直下型が勝ります。
高精度な色補正機能がついているテレビ
高精度な色補正機能がついているテレビは、買取額アップの可能性大です。
30~40型近辺のサイズのテレビは、色補正機能のあるなし、精度がバラバラで混在しています。
液晶テレビは、バックライトで液晶を照らす構造上、白や青が出やすくなっており、それを抑えて原色に近づける色補正機能の精度で画質に差が出るのです。
リモコンで実際に操作してみる、または取扱説明書で、細かい色補正機能があるか確認できます。
HDD・ブルーレイレコーダー内蔵のテレビ
HDD・ブルーレイレコーダー機能は、単独では5万円ほどの価値あるもの。
それがテレビに内蔵されているので、買取価格がグッと上がります。
ただし、高く評価されるのは製造から5年まで。5年以上経つと不具合が発生しやすくなり、低評価になることがあります。
パナソニック・シャープなど国内有名メーカーのテレビ
元の定価が高めで、それに従って買取価格も高めに設定されやすいのが、国内有名メーカーのテレビです。
パナソニック(『VIERA』)、シャープ(『AQUOS』)、三菱(『REAL』)、東芝(『REGZA』)、ソニー(『BRAVIA』)あたりが該当します。
各メーカーごとに特徴があり、高級モデル路線(大型・高画質・高機能)で新製品を出しているのはソニーです。
BRAVIAは、前から見たときのくっきりした色彩表現に長けているという評判があります。
パナソニックのVIERAは、いろいろな角度から綺麗に見えるディスプレイが魅力です。
三菱REALは、低価格でも色補正技術を取り入れた商品を発売しています。
特にこれらのメーカー間で買取における優劣はありませんが、パナソニック・シャープ・ソニーのテレビは高級モデル志向のため、買取相場も高めと言えます。
ハイセンス・LGなどのアジアメーカーのテレビは?
国内メーカーが一定のシェアを維持している一方で、アジアのメーカーのテレビが急速に伸びています。
ハイセンスやLGといった企業名を、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
これらのテレビメーカーの強みは、とにかく安いことです。
実際にハイセンスのテレビの定価を、国内テレビの同型のものと比べてみると、値段は6~7割に抑えられており、かつ品質も悪くありません。
ただ買取について言えば、ハイセンスの主流が格安モデル(高性能なバックライトや色補正などを採用していない)なので、買取価格の相場もそれに従って低くなる傾向にあります。
他のアジアメーカーも、同じように買取価格が低めに出る傾向があります。
そういった中で一つ抜きんでているのがLGです。
LGについては、有機ELディスプレイを世界的な規模で安価に生産することに成功した唯一の企業ということで、ものすごく有機ELに強いメーカーです。
次世代機である有機ELテレビは買取においても評価がつきやすく、買取相場はかなり上がってきます。
3-2 高値がつきにくいテレビの特徴
テレビの買取の際、高値がつきにくくなるポイントをまとめました。
買取業者によっては、基準を明確にしているところもありますので、売りたいお店が決まったらサイトをしっかり確認しましょう。
製造から7年以上経ったテレビは買取不可という、厳しめの基準を設けているところもあります。
液晶が故障しているなどは論外で、視聴に問題があるテレビは買取では値段がつかず、リサイクル回収となります。
ブラウン管テレビも、買取をしている店舗はまずありません。
では、視聴に問題がないテレビでも、低評価とされるのはどのような点でしょうか。
製造から5年以上経過したテレビ
製造から5年以上経過したテレビの買取価格は、格段に下がっていきます。
大きいサイズのテレビでも、5年を境に買取額が1万円を切るようになります。
テレビは細かい部品や機能のマイナーチェンジが多く、毎年新商品のテレビがどんどん発売されます。
そのため、古いテレビの価値は相対的に低くなっていくのです。
経年劣化によって映像の輝度にムラが出やすくなるのも、高値にならない理由の一つです。
純正リモコンなしのテレビ
純正リモコンがない場合、テレビの買取価格は5,000円程下がってしまいます。
近頃は特別な機能を有したテレビが多く、純正リモコンがないと機能を使えないことがあるためです。
純正リモコンなしの場合、テレビを買い取った買取業者は、リモコンをメーカーから取り寄せます。
そのコストとして5,000円程度必要になるため、元の買取価格から引かれてしまうのです。
純正リモコンが無い場合、事前の電話査定の際にその旨をしっかり伝えましょう。
無名メーカーのテレビ
有名なメーカーかそうでないかで、テレビの買取額は変わります。
同じサイズで同じ機能を保有したテレビでも、無名メーカーであれば買取額は低くなります。
次の買い手がつきにくいこと、もとの販売価格が安いことが、無名メーカーのテレビが安くなってしまう理由です。
製造から5年以上のHDD・ブルーレイレコーダー内蔵のテレビ
本来なら、HDD・ブルーレイレコーダーはテレビ買取で高く評価されるポイントです。
しかし、それは5年以内のテレビを売る時のことで、5年以上経過したテレビの場合は逆に低評価となる可能性があります。
製造から5年経った頃から、内蔵HDDに不具合が起こり始めると言われているためです。
4 テレビ買取価格の相場
テレビの買取価格の相場はどのくらいでしょうか?
買取をする業者や、時期によって変化するので、あくまで参考としての情報です。
製造から5年以内のテレビの場合、買取価格は、そのテレビの定価の5分の1~4分の1くらいになります。
例えば定価が10万円のテレビなら買取価格は2万円~、50万円のテレビなら10万円~が目安です。
製造から6~10年のテレビは、大きさや機能によって若干の違いはありますが、基本的には定価によらず1万円以下の買取価格になります。
例えば40型以下の小~中型のモデルのテレビなら1,000円~2,000円、大型やLEDバックライト搭載のモデルは8,000円くらいの価格が相場です。
テレビ買取相場の具体例
ケース1 シャープ50型フルハイビジョン液晶テレビ
2016年製 2018年査定
買取価格→24,000円(定価 84,800円)
定価から4分の1を超える値段がついています。
製造から2年のテレビです。新しい製品はそれだけ評価の対象になりやすく、高めの値段がつきます。
ケース2 LG 65型有機ELテレビ
2015年製 2018年査定
買取価格→100,000円(定価 534,000円)
有機ELのテレビともなると、買取価格が10万円を超えてくることもよくあります。
しかしこの買取例の場合、定価を考えると少し低めの値段(5分の1以下)がついています。
これは、2015年製というのが(たった3年ではありますが)ネックになっていたようです。もっと新しければ、10万円台半ばまで上がることが予想されます。
ケース3 パナソニック55型4Kテレビ
2014年製 2018年査定
買取価格→40,000円(定価 158,000円)
定価に対してほぼ4分の1の価格となっています。
4年前の製品ではありますが、4Kテレビというところが評価されて、スタンダードな買取価格がついています。
ケース4 シャープ32型ハイビジョン液晶テレビ
2013年製 2018年査定
買取価格→3,000円(定価 約50,000円)
5年前の製品で、かつ32型という小さめのものなので、買取価格がグッと下がってきています。定価から約17分の1の価格です。
製造から5年以内であっても、このようにギリギリだと大幅に値崩れしてしまいます。
また、32型のモデルは毎年廉価モデルが多数出てくるため、買取価格としても低くなりやすい傾向があります。
ケース5 ソニー40型プラズマテレビ
2010年製 2018年査定
買取価格→4,000円(定価 約200,000円)
定価から50分の1の価格となっています。
それでも、製造から8年で4,000円つくというのは良い方の例です。
ケース6 東芝32型液晶テレビ
2007年製 2018年査定
買取価格→リサイクル料(2,916円)と収集運搬料を支払って引き取り(定価 約60,000円)
テレビの製造から10年経過すると、値段はほぼつかなくなります。
値段のつかないテレビは、家電リサイクルの回収の許可を持つ業者に引き取りしてもらいましょう。
ちなみに、「0円で買い取ります」と言われることがあるかもしれませんが、0円~数百円での買取は「買取」と認められていません。
「回収」にあたりますので、一般廃棄物収集運搬許可を持っているかを確認の上、リサイクル料を支払いましょう。
(外部リンク)環境省の通知(http://www.env.go.jp/hourei/add/k038.pdf)
中古テレビの発売価格から予測する買取相場
買取相場を把握したくても、同じタイプのテレビの買取事例が見つからないことがあります。
そこで活用できるのが、中古テレビの販売価格のデータです。
中古品販売の粗利率(40~60%)をマイナスすれば、そのテレビの買取価格を推測できます。
フルHD、4K、倍速機能や録画のタイプも記載して、中古テレビの販売価格をまとめました。
2018年時点での中古価格です。買取予想額は、製造から3年以内で買取に出した場合のものとなります。
20インチ未満のテレビ
20インチ未満の中古テレビは、5,000円~3万円で販売されています。
20インチ未満の中古テレビの買取予想額は2,000~1万円です。
20~31インチのテレビ
20~31インチの中古テレビ販売価格は9,000円~6万円ほどですが、テレビについている録画機能によりけりです。
内蔵ブルーレイなしでも、日本メーカーのテレビであれば、買取相場は5,000円~2万円と予想されます。
32~36インチのテレビ
32インチの中古テレビは2~4万円、ブルーレイ内蔵の場合は10万円以上の販売例があります。
つまり32インチテレビの買取相場としては8,000~1万5千円、内蔵ブルーレイ付きの場合は4万円ほどの買取額が予測できます。
37~39インチのテレビ
37~39インチのテレビは中古の販売例が少なく、予想が難しいところですが、現在の調査では買取価格予想は1万2000円ほどです。
40~41インチのテレビ
40~41インチの中古テレビはほぼフルHDで、販売価格は4~8万円ほど。
買取相場は1万6000円~3万円と予測できます。
42~45インチのテレビ
42~45インチの中古テレビ販売の例はほとんどが4KのフルHD、倍速などの機能面も豊かになっており、中古価格でも5~10万円と幅があります。
買取相場予想は2~4万円ですが、安ければ1万2000円、高ければ5万円になる可能性もありそうです。
46~51インチのテレビ
46~51インチのテレビも機能面でさまざまなスペックがあり、中古販売価格としても5万~25万とかなりの差が出ています。
買取価格は安ければ2万円、高ければ8万円以上と予測されます。一覧から売りたいものと近いテレビを参考にしてください。
52~59インチのテレビ
52~59インチの中古テレビは、10~20万円で販売されています。
4~8万円ほどで買取になると予想できます。
60インチ以上のテレビ
60インチ以上の中古テレビの価格は、平均的に20万円前後です。
買取に出した場合は8万円ほどの査定になると予測できます。
5-1 テレビ買取業者の選び方
テレビ買取業者を選ぶ際に、どのような点を見て選べば良いのでしょうか。チェックすべき視点をまとめました。
古物商の許可を持っている
テレビ買取業者を選ぶ際、古物商の許可を持っていることは必須の条件です。
もしも買取の値段がつかず、リサイクル回収になる場合は「一般廃棄物収集運搬許可」を持っている業者にしか依頼できません。
業者が許可制なのは、盗品類の流通防止であったり、家電の適正な処理のためなど、様々な理由があります。
無許可の業者に依頼しないようにしてください。
業者のホームページの、サイトの下の部分や、会社概要ページなどで許可を持っているかを確認できます。
無料で査定を行っている
買取業者を選ぶには、複数の業者に査定を依頼して、価格を比較することが重要です。
買取に出すか未定でも、まずは無料査定してくれるところをいくつか選んで査定を依頼してみましょう。
買取金額を複数見比べてみることで、どこに依頼すべきかおのずと見えてきます。
査定額の平均がわかってくれば、下取りとどっちが得かもわかってきます。選択肢が多すぎて迷っている場合、まずは無料査定を行っている業者から選んでみるのがおすすめです。
電話やメールフォームで、すぐに基本的な金額を教えてくれるところもあります。
買取実績を公開している
信頼できる買取業者を見つけたい時、買取実績を公開しているかは大きな目安になります。
特に写真つきで買取実績を公開していて、最近の日付のものもあればより安心です。
出張に対応している
自分自身でテレビを運び出せない人にとって、出張買取に対応しているかどうかは、重要なポイントになります。
出張費や作業料が無料の業者も多くいますが、その分買取価格から差し引かれている場合もあります。
買取の査定額と合わせて検討するのがおすすめです。
どのような場所にあるか
立地も業者選びに必要な視点です。
駅前などの利便性が高いところにある業者は、土地代が高い分、買取の査定額が低くなる可能性があります。
台車で運ぶなら家から近い場所、車で運ぶなら多少遠くても駐車場のあるお店を選ぶなど、自分の都合にあった業者を探しましょう。
出張や宅配で依頼する場合には、業者のエリア内であることを確認し査定額で選ぶと良いでしょう。
5-2 テレビ買取業者 地域別おすすめリスト
「テレビ買取業者の選び方」を基準に、買取業者を地域別にまとめました。
古物商免許の掲載の有無や、無料出張、値段がつかない場合の対応まで、一覧でまとめています。
テレビを買取に出す際の参考になさってください。
6-1 テレビの下取りの方法
新しいテレビを買う予定があれば、家電量販店で古いテレビを「下取り」に出せます。
下取りとは、新しいテレビを購入するお店に、古いテレビを引き取ってもらうこと。
買取だと古いテレビを「現金化」しますが、下取りは「新しいテレビ代金から値引き」または「ポイント還元」されます。
基本的な下取りの流れは次のとおりです。
- 1 家電量販店やネットショップで、下取り値引き対象のテレビを購入する
- 2 購入と同時に、下取りに出したい古いテレビがあることを伝える
- 3 新しいテレビ代金から値引き、またはポイント還元される
- 4 古いテレビのリサイクル料・収集運搬料を払う
- 5 新しいテレビが自宅に配送される
- 6 5と同時に、古いテレビを引き取りしてもらう
お店によって、どのテレビが下取り値引き対象かの違いが出ます。
また、下取りに出す古いテレビに受付条件がある場合とない場合との違いもあります。
お店ごとの対応は家電量販店13社のテレビ下取り対応にまとめています。
テレビ下取りの料金
下取りによる値引き額の決め方は家電量販店によって違っており、大きく2種類に分かれています。
- 下取りに出す古いテレビによって値引き額が変わる
- 購入するテレビによって値引き額を設定している
古いテレビを査定して、その分だけ値引きするタイプは「下取り」ではなく「買取サービス」と銘打っていることがあります。
上限は2万円ほどであるお店が多いようです。
購入するテレビによって値引き額を設定しているタイプは、高額商品であるほど値引き額も高くなりますが、安いテレビであれば値引きされない(下取り対象商品でない)ことがあります。
値引きは、ポイント還元である場合がほとんどです。
どちらのタイプの下取りでも、家電リサイクル料・収集運搬料は別途支払うことになります。
テレビは下取りされてもリサイクル料がかかる
家電量販店に古いテレビを下取りに出す場合、家電リサイクル料と収集運搬料が発生します。
新しいテレビが値引きされたり、ポイントが数万円分付与されるのとは別に、家電リサイクル料・収集運搬料を支払うということです。
家電リサイクル料とは、家電リサイクル法で定められた金額で、家電を処分する際にかかる費用です。どのお店でもこの金額は変わりません。テレビのメーカーや大きさによって固定です。
収集運搬料とは、家電量販店から処分場まで運ぶ手数料のことで、お店によって違います。
家電量販店まで自分でテレビを持ち込めば、収集運搬料は不要と勘違いされることがありますが、そんなことはありません。
収集運搬料とは、家電量販店から先、テレビをリサイクルする工場まで運搬するための費用です。
テレビを下取りに出した場合の収集運搬料【家電量販店一覧】
- ヨドバシカメラ ¥540
- ノジマ ¥540
- ケーズデンキ ¥1,080
- ヤマダ電機 ¥1,080
- エディオン ¥1,080
- ジョージン ¥1,080
- ベスト電器 ¥1,080
- ラオックス ¥1,080
- マツヤデンキ ¥1,080
- コジマ ¥1,620
- ビックカメラ ¥1,620
- ジャパネットたかた ¥1,296~2,916
- キタムラ ¥3,240
※新しくテレビを購入する条件(下取り)での収集運搬料。
新しくテレビを購入せずに、リサイクル回収のみ依頼する場合は、収集運搬料は別の設定です。
テレビの引き取りに関するページを参照してください。
テレビ下取りのコツ
テレビを下取りに出す時のカギは2つです。
「下取りに出したい(古い)テレビがどのようなテレビか」と「新しく購入するテレビの機種(値段)」です。
この2つがはっきりした状態で、どの家電量販店を利用するかが大きなポイントになります。
条件の合う家電量販店を選ぶ
下取りでいかに得できるかは、家電量販店選びに掛かっているといっても過言ではありません。
家電量販店によって、下取りの際の値段の決まり方、下取りできるテレビの条件などが違います。
時期によってどのような下取りキャンペーンを行っているかも違いますので、下取りに出したいテレビの条件に合ったキャンペーンを選びましょう。
壊れている・地デジ非対応・ブラウン管テレビの場合は、それでも下取りOKの家電量販店を選ぶ必要があります。
大手家電量販店の下取りキャンペーンの例は家電量販店13社のテレビ下取り対応でまとめています。
買いたいテレビの市場調査を行う
買いたいテレビの市場調査を事前に行っておくのも重要です。
下取りキャンペーンを行っていない家電量販店で、販売価格が意外と安いこともあります。
下取りにこだわりすぎずに、買いたいテレビの価格を含めて比較しましょう。
新しいテレビの搬入と、下取りテレビの搬出は同じ日に
新しいテレビを配送してもらう日と、古いテレビを引き取ってもらう日は同じ日にしておきましょう。
別の日、または別住所の場合は別途料金が発生します。
家電量販店13社のテレビ下取り対応
家電量販店の下取りは、期間限定で開催するところがほとんどです。
新規購入するテレビの機種は問わずに下取りしてくれるキャンペーンや、指定商品購入に限り下取り可能なキャンペーンとさまざまです。
下取りでなく買取を行っている家電量販店もあります。
同じ家電量販店でも店舗によって違うキャンペーンを行うこともあります。
大手家電量販店13社について、過去にどのようなキャンペーンを行っていたかの例をまとめましたので、下取りに出す際の参考にしてください。
ヤマダ電機(LABI・テックランド)
時期により下取り(または買取)キャンペーンあり。
過去に行われたキャンペーンの例
- 最大2万円で買取/製造から9年までのテレビが対象/リサイクル料と収集運搬料は支払う/新規購入するテレビの機種は問わない
- テレビの機種問わず100円で下取り/リサイクル料と収集運搬料不要
ビックカメラ
時期により下取り(または買取)キャンペーンあり。
過去に行われたキャンペーンの例
- テレビの状態問わず指定商品購入が条件で下取り/壊れているテレビもOK/リサイクル料と収集運搬料は支払う
- テレビを査定して買取/故障なしテレビが対象
ヨドバシカメラ
買取サービスあり。
古いテレビの買取サービスを行っており、下取りでなくとも査定を受けて現金買取してもらえます。
買取できないテレビは、リサイクル料を支払っての引き取りとなります。
ジョーシン
時期により下取りキャンペーンあり。
過去に行われたキャンペーンの例
- テレビを査定して1万円以上の下取り/3年以内のテレビが対象
- テレビを査定して買取/故障なしテレビが対象
- 無料下取り/製造から10年までのテレビが対象/リサイクル料と収集運搬料不要
エディオン
時期により下取りキャンペーンあり。
過去に行われたキャンペーンの例
- テレビを査定して下取り/地デジ対応テレビが対象/リサイクル料と収集運搬料不要/新規購入するテレビの機種は問わない
下取りキャンペーンを開催していない時期でも、交渉に応じてもらいやすいようです。
ケーズデンキ
ネットショップでは下取りサービスなし、実店舗は時期によって下取りキャンペーンあり。
過去に行われたキャンペーンの例
- 下取りできるテレビは条件あり/5000円で下取り/リサイクル料と収集運搬料は支払う
ノジマ
店舗ごとに差があり、条件によって下取り可能。
過去に行われたキャンペーンの例
- 指定商品購入で下取り可能/下取りできるテレビは条件あり
- テレビの機種問わず5000円で下取り/リサイクル料と収集運搬料は支払う
下取りキャンペーンを開催していない時期でも、値引き交渉で対応する店舗もあり、足を運べる店舗に直接問い合わせてみるのがよさそうです。
コジマ(コジマ×ビックカメラ)
ネットショップは下取りサービスなし、実店舗は時期によりポイント還元キャンペーンあり。
過去に行われたキャンペーンの例
- 指定商品購入で1万円~5万円のポイント還元
- 指定商品購入で3,240円~10万8,000円のポイント還元
ベスト電器
時期により過去、下取りキャンペーンが行われたことがあります。
過去に行われたキャンペーンの例
- 購入価格の10~35%で下取り/購入時に下取り保証サービスに加入が必要/購入から5年以内(会員限定)
- テレビを査定して1万円以上の下取り/3年以内のテレビが対象
- テレビを査定して買取/故障なしテレビが対象
- 無料下取り/製造から10年までのテレビが対象/リサイクル料と収集運搬料不要
ジャパネットたかた
指定商品購入で下取り可能。
- テレビの状態問わず指定商品購入が条件で下取り/壊れている・ブラウン管・地デジ非対応・テレビデオもOK/リサイクル料と収集運搬料は支払う
ネットショップ画面で、買いたいテレビの商品名の後に、「下取りあり」と表示されている場合が下取り値引き対象です。
新品テレビの値引き率
ジャパネットたかたの下取り値引きは、どのテレビを購入するかによって1万円~3万円の間で値引き額が決まっています。
定価から、平均13%程度の割引です。
「下取りあり」のテレビは時期によって変わります。
2019年1月で「下取りあり」のテレビは4件、8月は9件。すべて、50インチ以上の大型の4Kテレビです。
「下取りあり」のテレビが1件もないことがあります。
東京オリンピック前であること、4K、8Kなど新しいテレビが登場していることから、わざわざ下取りを行わなくてもテレビが売れやすくなっているためでしょう。
2020年の東京オリンピック後には、「下取りあり」のテレビのラインナップも増えているかもしれません。
「下取りあり」のテレビの定価・下取り値引き額・割引率の一覧は画像をクリック↓
6-2 買取と下取り、どちらがお得?
買取と下取り、どちらを選ぶとより得するのでしょうか。
おおまかには、テレビの買取査定額「1,000円」がボーダーラインです。
買取査定額が1,000円以下の場合は、下取りのほうがおすすめです。
下取りは、家電リサイクル料・収集運搬料を支払う必要がありますが、その金額は平均して4000円強。
下取りによる値引きは、大抵の場合低くても5,000円程度は値引きされますので、家電リサイクル料・収集運搬料を支払っても差し引き1,000円得できます。ボーダーラインが1,000円なのはこういうことからです。
買取で値段が上がらない分、値引き額で得しましょう。
買いたいテレビが値引きされない(対象商品でない)場合でも、下取りは有利です。
値引きがなくても、新しいテレビを買うことで交渉の余地ができるためです。
新しいテレビの値引きは難しくても、収集運搬料が無料になるなどのサービスを受けられることがあります。
買いたいテレビが値引きされない(対象商品でない)、かつ、古いテレビに1,000円以上の買取査定額がつく場合は買取がお得になります。
まとめ
テレビ買取で、買取価格にもっとも大きな影響を与えるのは製造年ですが、それ以外にどのような要素が買取価格に影響を与えるか、おわかりいただけましたでしょうか。
買取に出すお店はどのように選んだらよいか、家電量販店の下取りの常識、正しい知識を知っていれば判断もスムーズにできるはず。
みなさんのお得なテレビ買取の一助になれば幸いです。